お口ケア
2018.11.23

キシリトール入りガムの効果って? メリットとデメリット


歯の健康に効果的なイメージが強い、キシリトール入りガム。何気なく買っている人もいると思いますが、実際にどんな効果があるかご存知でしょうか?
今回は、キシリトール入りガムのメリットやデメリット、効果的なガムの噛み方などを探っていきます。

そもそも、キシリトールとは?


キシリトールという名前は知っていても、どんなものか知らないまま食べていた人もなかにはいるかもしれませんね。

キシリトールは、甘味料として用いられる糖アルコールの一種。イチゴをはじめとする自然界の果物や野菜にも含まれていますが、ガムに使われているものは、白樺や樫といった樹木の成分を元に作られたものです。

甘味料といえば砂糖を思い浮かべる人も多いと思いますが、キシリトールは砂糖と同程度の甘さを持つことでも知られています。

キシリトール入りガムを噛むメリット・デメリット


キシリトールは歯に対しいいイメージが強いですが、デメリットはあるのでしょうか?
キシリトール入りガムを噛むメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。

メリットはもちろん虫歯予防


まず、キシリトール入りガムを噛むメリットを見ていきましょう。

  • 虫歯の原因にならない
  • 虫歯予防効果が期待できる

キシリトールの特筆すべき点としてよくあげられるのが、「虫歯の原因にならない」という特徴。
そもそも虫歯は、糖分をエサとするミュータンス菌(虫歯菌)が作りだす酸によって、歯のエナメル質が溶けてしまうことで起こります。
しかし、キシリトールの場合、ミュータンス菌が食べても酸が作られないため、砂糖と同等の甘さを持っていても、虫歯の原因にはならないのです。

キシリトールが虫歯の原因にならないのは、酸を作らないという理由だけでなく、唾液の分泌を促してくれることも要因の一つ。唾液が分泌されることで、酸が中和され、虫歯ができにくい口内環境になるのです。

また、キシリトールにより虫歯予防効果が期待できるのも大きなメリットでしょう。
キシリトールには、歯の再石灰化や、ミュータンス菌の活動阻害といった効果が期待できるほか、プラークが歯に付着しにくくなります。

デメリットはある?


キシリトールは、そのメリットばかりが注目されがちですが、デメリットもあります。

  • 食べ過ぎるとお腹が緩くなることがある

キシリトールをはじめとする糖アルコールは、小腸で消化されにくいという特徴があります。そのため、過剰に摂取しすぎるとお腹が緩くなってしまうことがあるのです。
一時的なものですが、適量を守るようにしましょう。

虫歯予防に効果的なガムの選び方と噛み方



虫歯の原因にならず、虫歯予防効果まで期待できるキシリトール入りガム。
しかし、すべてのキシリトール入りガムが虫歯予防につながるわけではありません。どんなことに注目すればいいのでしょうか?

キシリトール含有率と甘味料をチェック


まずは、キシリトールの含有率と甘味料をチェックしてください。キシリトールの含有率が50%以上かつ、砂糖などの甘味料が含まれていないものであればOKです。
いくらキシリトールを多く含んでいても、砂糖のような虫歯の原因となる甘味料が含まれていれば、虫歯予防に効果的とは言えません。

毎食後に1粒ずつ


キシリトール入りガムは、1度にたくさん食べずに複数回に分けて摂取しましょう。毎食後に1粒ずつ食べるのが目安です。

3カ月以上継続する


キシリトール入りガムを食べ始めると、3カ月ほどで、虫歯になりにくい口内環境が整います。
しかし、そこで安心して辞めてしまうとまた虫歯菌が増えることになるので、毎日噛み続ける習慣をつくりましょう。

歯磨き前に食べる


キシリトール入りガムは、プラークを歯に付きにくくするため、歯磨き前に食べるのがおすすめ。ブラッシングがしやすくなります。

日々の歯磨きと併用してガムを活用


キシリトール入りガムは、上記のように虫歯予防への効果が期待できるとはいえ万能ではありません。
キシリトール入りガムを食べるだけで、プラークが除去できたり、虫歯が治ったりするわけではないのです。

あくまで虫歯予防の補助的役割のアイテムということを忘れないようにしましょう。
日々のオーラルケアの基本は、歯ブラシや歯間クリーナーを使った歯磨きです。これらをきちんとおこなった上で、キシリトールガムを噛み、虫歯予防に役立てていきましょう。

今回ご紹介したポイントを参考に、キシリトール入りガムは日々のオーラルケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。


<参考・参照元>
キシリトールについて - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
OralFirst
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