お口と健康
2018.12.18

奥歯の歯ぐきがはれたときの治療方法と原因


Q1. 奥歯の歯ぐきが腫れてきてしまいました。原因はなんですか?


A1. 歯周病、親知らず、虫歯が考えられます。


歯ぐきが腫れる原因として一番に考えられるのが歯周病歯肉炎及び歯周炎)です。歯の表面に蓄積された歯垢プラーク)に含まれた最近が原因で発症します。

親知らずが斜めに生えてしまったり半分埋まっていたりすると、周囲の歯ぐきに深いポケットが形成されてしまいます。すると歯ブラシが当てにくい状態が生まれてしまい、清掃不良になって最近が増えてしまいます。そのせいで細菌感染を起こし、炎症が起きることがあります。
また、虫歯が重度に進行している場合も腫れてしまいます。虫歯は進行すると細菌が歯の根を通り、骨の中で膿が溜まることが。その状態が続くと、歯ぐきに白や赤のできものが生じてしまうのです。

Q2. 原因は分かりましたが、具体的な予防法はありますか?


A2. 日頃のブラッシングはもちろん、定期的な歯科医院での検診の受診がオススメです。


歯周病の大きな原因は歯垢です。毎日の丁寧なブラッシングをすることで、原因の歯垢をしっかりと除去することができ、症状が軽減することがあります。
親知らずの場合は、歯科医との相談が必要です。場合によっては抜歯することも考えられるので、決して自己判断することなく早めに診察を受けるようにしてください。

虫歯の場合は早期の治療がオススメです。また、定期検診を受けることで虫歯を早期に発見することができます。日々のオーラルケアはもちろん、定期的な検診も受けて口内環境を整えるようにしましょう。

歯ぐきが腫れる原因とは


歯ぐきが腫れる原因として考えられるものは、歯周病(歯肉炎及び歯周炎)や親知らずによる腫れ、薬の副作用、虫歯などです。

歯ぐきがはれているということは炎症を起こしているということ。その兆候は、発赤(赤くなること)、腫脹(腫れること)、発熱、痛み、機能障害の5つが挙げられます。これらのほとんどが化膿性のものになりますので、歯ぐきに炎症があるなと感じた際にはご自身でチェックしてみると良いでしょう。

なお、奥歯の歯ぐきの腫れの原因として考えられるのは、歯周病や親知らず、虫歯が一般的に挙げられます。

奥歯の歯ぐきが腫れる理由


1. 歯周病になっている


歯周病は歯肉炎や歯周炎の総称です。この歯周病の原因はほとんどが歯の表面に蓄積されたプラークであり、そのプラーク中にいる細菌であることが分かっています。

しかし歯周病の中には思春期特有のホルモンバランスの乱れによるものや、妊娠していることで女性ホルモンを好む歯周病原菌が活発になり、歯周病の進行を促進することもあります。これらは歯周病を促進していますが、大きな原因がプラークであることに変わりはありません。
自身の口腔内がどうなっているのか、自身の体の変化と関係があるかどうかは、かかりつけの歯科医院で調べてもらう必要があります。

2. 親知らずの生え方


親知らずが斜めに生えてしまったり半分埋まっていたりすると、周囲の歯茎は深いポケットを形成します。すると歯ブラシが当てにくい状態が続き、清掃不良になって細菌が増えてしまいます。
そのせいで細菌感染を起こし、慢性的な炎症を起こしてしまったり、ときに急性の炎症となったりする場合があります。

症状としては親知らず周囲の歯茎が発赤・腫脹したり、自発痛や圧痛が見られたりしやすいでしょう。炎症が進行することでポケットから膿が出たり、口が開けづらくなったり(開口障害)、顎下リンパ節が腫れたり、37~38℃の発熱が見られることも。

3. 虫歯が進行している


虫歯が重度に進行している場合、細菌が歯の根を通り、骨の中で膿が溜まることがあります。歯茎に白や赤のできもの、腫れが生じるでしょう。この段階まで進行してしまうと、かなり大きな痛みを感じていることが考えられます。
また、隣の健康な歯の根にまで感染することもあります。これらの原因の多くは虫歯の放置によるものですが、外傷が原因となることも。

治療方法や予防について


1. 歯周病にならないために


歯周病の大きな原因の「プラーク」。一番の予防は、ずばり普段のブラッシングです。プラークをしっかりと除去することで、症状は軽減もしくは退減します。
しかし、歯周病が重篤なものに進行している場合はコントロールが難しいことも。思春期や妊娠によるものなどは、その時期を過ぎると自然と回復する可能性もあります。自己判断ではなく、まずは専門医への相談をオススメします。

また、定期的に歯科医院で検診や歯のクリーニングをしてもらうことで、歯周病の予防に繋がります。
重篤な場合であれば、より細かい掃除や外科的な処置をすることもあるでしょう。歯周病は放っておくと進行していき、歯を支えている骨を溶かしていきます。歯を残すためにも、歯科医院での定期検診を受けるようにしましょう。

2. 親知らずの対処


炎症が軽度ならばポケットを洗浄し、場合によっては担当医の指示で洗口剤を使ったうがいなどを行います。炎症が進んで膿が溜まっている場合には切開を行い、抗菌薬を投与します。

ここで心配になるのは、親知らずの抜歯ではないでしょうか。今後正常な生え方が見込めない親知らず、あるいは慢性的に歯茎の腫れが見られるようなケースでは、治療方法として抜歯することがあります。しかし痛みがある状況では麻酔が効きにくいので、ポケットの洗浄や抗菌薬の投与、抗生物質などが処方され、炎症がおさまってから処置することになります。

しかし、患者さんの口腔内や体調は千差万別。担当医の診断によるものなので、必ずしも抗菌薬が投与されたり、抗生物質が出たりするわけではありません。事前に、担当医とよく相談すると良いでしょう。

3. 虫歯の治療


虫歯は放っておいて治るものではありません。進行してしまった虫歯は、早期に治療することを推奨します。
治療方法として挙げられるのは根の治療です。ほとんどの歯科医は、歯の神経をできるだけ保存できるように努めます。しかし状態によっては保存が難しく、歯の神経を取らなくてはいけないことがあります。こうした治療は1回や2回では終わりません。また、治療中に期間を空けてしまうと振り出しに戻ってしまいますので、できるだけ続けて通うようにしましょう。

虫歯そのものの予防としては、家でのブラッシングや糖の摂取コントロール、歯科医院での定期的な検診、歯のクリーニング、フッ素塗布が有効です。


奥歯の歯ぐきが腫れる原因と、治療方法についてご説明してきました。腫れる原因のほとんどがプラークであることから、普段のブラッシングや定期的な検診が重要であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。親知らずが腫れても、まずはかかりつけの歯科医院で診てもらってください。



<参考・参照元>
歯ぐきが腫れた・血が出る|口腔外科相談室|日本口腔外科学会
歯茎の腫れは虫歯が原因?歯茎が腫れる理由と腫れた時の対処法 | 菌活生活Side Stories

監修者

歯科衛生士
田仲真菜美

たなか まなみ。歯科衛生士。平成27年4月歯科衛生士資格を取得し、歯科医院にて勤務。歯科領域のコラム執筆などにも従事。

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