お口ケア
2019.03.08

子どもの口臭が気になる!? 知っておきたい原因と対処法

お子さんと接するときに、口臭を感じたことはないでしょうか。「まだ子どもだし、口臭なんてしないでしょ?」なんて、口臭は大人だけが生じるものだと誤解されている人は多いかもしれません。
しかし、小さなお子さんでも口臭が発生する場合があります。今回は、子どもの口臭について詳しくご紹介していきます。


子どもの口臭は、どんな時に感じるの?


ふとしたときに気づく口臭。子ども本人は口臭を気にすることは少なく、自分自身で気づくことも難しいです。そのため、普段接する親御さんや周りのご家族が気にかけてあげることが大切です。
子どもの口臭は、次のような理由で発生します。

<生理的口臭>


生理的口臭は、大人だけではなく子どもにも生じる口臭の原因の1つ。特に眠りから目覚める起床時に生じる起床時口臭、お腹が空いたときに生じる飢餓口臭、極度の緊張時に生じる緊張時口臭という3つの生理的口臭は強く口臭を感じるでしょう。
親御さんやご家族のみなさまも、お子さんの口臭に気づくことが多いはずです。口臭を心配に思う親御さんは少なくありませんが、生理的口臭は治療する必要がありません。

先ほど取り上げた「起床時口臭」「飢餓口臭」「緊張時口」が生じるのは、唾液の分泌が減少している状況。つまり、お口の中の洗浄作用力も低下し、細菌が増殖しやすい環境下ということ。
細菌が増殖することで口臭の原因である硫黄化合物が発生し、口臭となるのです。

<病的口臭>


全身における何らかの疾患が原因となって口臭が生じる場合は、口臭のほかにも身体からサイン(症状)が出ていることが多く見受けられます。
お子さんの口臭を感じた場合は、そのほかの症状が身体に出ていないか様子をみてみましょう。病的口臭として口臭を生じる場合がある疾患は、以下の通りになります。


口内に虫歯や歯肉炎があると、口臭が生じる原因に。虫歯は歯の組織であるエナメル質象牙質、歯髄をむしばんで腐敗臭を発生させます。
また、歯肉炎は主に大人の疾患である歯周病の前段階の症状です。歯磨きなどを怠ることで歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットに歯垢歯石が溜まり、周囲の歯肉を炎症させて口臭も気になるようになります。

さらに食べカスなどが口内に溜まっていると、その食べカスが腐敗して口臭となる場合もあるでしょう。これを防ぐには、毎食後の歯磨きや口腔ケアが重要です。

  • 鼻や喉の疾患(副鼻腔炎、鼻詰まりよる口呼吸、扁桃炎)

副鼻腔炎や扁桃炎などの症状がある場合、膿などが口の中に侵入して口臭に変化します。
また、鼻詰まりによる口呼吸の場合には、常に鼻ではなく口で呼吸するため、口の中が乾燥してしまいます。唾液の洗浄作用も低下して細菌が増殖することで、口臭の原因である発生硫黄化合物が発生しやすくなり、口臭となります。


熱などある場合、口内の温度が上昇して唾液の分泌が減少してしまいます。すると細菌の働きが活発になり、口臭の原因である発生硫黄化合物が発生しやすくなって口臭となります。

  • 腸の疾患(便秘、下痢)

下痢や便秘などは、腸内環境が乱れた状態にあります。腸内で悪臭が発生し、吐く息にその悪臭が混ざることで口臭となります。

<飲食物的口臭>


口にした飲食物の影響により、口臭が発生する場合があります。子どもの場合、ネギやニンニクを使用した料理を食べたときなどに、口臭が気になるでしょう。
ただしこの口臭は、数時間から十数時間では気にならなくなります。

<ストレス的口臭>


ストレスは口臭の発生の原因となります。
子どもも大人と同様にストレスを感じると唾液の分泌量が軽減して細菌の働きが活発になり、口臭の原因である発生硫黄化合物が発生しやすくなってしまうのです。

<心理的口臭>


心理的口臭とは、さほど口臭レベルが高くないにも関わらず、自分自身は口臭が強いと思い込んでしまうこと。
幼少期には、自分自身の口臭を意識することは少ない傾向にあるでしょう。しかし思春期を迎えるころになると自身の口臭が気になり出し、口臭が強いと思い込んでしまうことがあります。

お子さんの口臭対策は?


次に、具体的な口臭対策を見ていきましょう。


<原因を探る>


お子さんの口臭が気になる場合は、原因を突き止めて改善に努めましょう。
生理的口臭や飲食的口臭は治療の必要がありません。しかし、お口の中の疾患である虫歯や歯周病、身体の疾患などが原因の場合は、治療が必要となります。
口臭は見過ごせないサインとなるのです。

<子どもの口臭>


日々の生活で気をつけることは、毎日のセルフケアです。病的口臭が原因の場合は疾患を改善する必要がありますが、それ以外の原因が考えられるのであれば、まず毎日の歯磨きが大切になります。
また、口の中の乾燥が原因の口臭を改善するために、こまめな水分補給がオススメとなります。

<放置せず対応を>


セルフケアを重点的に行っていても改善しない場合は、医療機関に相談することを視野に入れてください。

子どもが「口臭」で悩まないために


子どもに口臭がある場合、本人に伝えるべきかどうか悩む親御さんも少なくないはず。
幼稚園や小学生低学年頃までは「口臭が気になる」と言っても、まだ理解できない部分があるかと思います。しかし小学校高学年頃になると、口臭を指摘されてショックを受けてしまうこともあるかもしれません。
お子さんには口臭があることを自覚させるのではなく、口臭はお子さんの身体のサインととらえて、適切なケアや対応を行うようにしてください。


子どもの口臭について詳しくご紹介してきました。
大人と同様に、子どもも口臭は発生します。その口臭にはさまざまな要因があり、お子さんの身体のサインの場合もあるので見過ごさないようにしてください。
口臭に気づいたら放置せず、適切な対応を取るように心がけてあげましょう。

監修者

歯科衛生士
粟飯原ももこ
粟飯原ももこ 氏の近影

あいはら ももこ。歯科衛生士。平成18年3月歯科衛生士資格を取得し、歯科医院にて勤務。歯科医療をテーマにした執筆や訪問歯科衛生士に関する冊子制作などにも携わる。

OralFirst
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

歯みがき

お口ケア

お口と健康

お口と美

NEWS