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2018.12.15

口内機能の低下=オーラルフレイル予防のアプリをサンスターが開発


「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
オーラルフレイルとは、ほんのささいな口の衰えをきっかけに口内機能が低下したことにより、食べこぼしや飲食時のむせなどの現象が起きてしまい、体力・筋力の低下を招き、全身のフレイル(虚弱)につながってしまうという新たな概念を指します。

サンスターグループは、健康寿命の延伸に寄与するべく、オーラルフレイル予防の第一弾として、口の動きのチェックやトレーニングができる無料iPhoneアプリ「毎日パタカラ」と、啓発アニメーション、冊子を12月14日に公開しました。

アプリで口の機能の衰えを毎日チェック



「毎日パタカラ」は、口の動きのセルフチェックやトレーニングができる無料iPhoneアプリ。スマートフォンの通話用マイクに向かって、「パ・タ・カ」音を一定時間に素早く連続で何回発音できるかによって、食べるための口の機能の状態の確認ができます。

「パ」では食べ物を口からこぼさない唇の動き、「タ」では上あごにしっかりがくっつくか(食べ物を押しつぶす・飲みこむ)、「カ」の音では誤嚥(ごえん)せずに食べ物を食道へと送る筋肉の働きを、それぞれチェック。判定結果を表示してくれます。

また、必要な機能を維持するための毎日のトレーニング方法もガイドしてくれ、実施履歴も表示します。

「オーラルフレイル」の啓発にアニメも



オーラルフレイルの兆候は日常の中に埋もれ、本人も周りの人も見逃しやすいという特徴があります。

公開されたアニメーションでは、家族のちょっとした気づきから歯科の受診や自宅でのケア・トレーニングを通じて元気になっていく姿が描かれています。
新しい概念であり、また見逃しやすいものだからこそ、多くの人に知ってほしい。あらゆる世代の人に向けて、分かりやすく伝えられています。

また、オーラルフレイルという新たな概念の提唱と関連研究・予防啓発を手動する医科、歯科の専門家にインタビューをした内容をまとめた啓発冊子も公開中。
オーラルフレイル予防研究の最新の研究成果はもちろん、ご家庭でも取り組める機能維持のコツについて紹介されています。

健康な口腔機能を維持し、健康寿命もアップ!


口の衰えを気づかず、放置してしまうと健康寿命そのものが損なわれてしまうかもしれません。
食事が偏ることで栄養状態が悪化し、全身の筋肉量が低下、口と全身の虚弱化が進むという悪循環に陥り、要介護状態になるリスクも考えられます。

この悪循環を防ぐためには、やはり元気に食べられる口を維持することが重要。また、虫歯歯周病の予防などの“歯の喪失予防”と、噛みくだく、飲みこむなどの機能を衰えさせない“口腔機能維持”の両方が大切です。

これまで、80歳で20本以上の歯を保つことを目標にした「8020運動」を支援してきたサンスター。今後は、8020運動の支援に加え、口腔機能維持の啓発を行うことで、オーラルフレイル予防の支援も進めていく方針だということです。
OralFirst
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