お口ケア
2018.12.17

【忘年会・新年会】お酒を飲んだ後の口臭対策!


忘年会に新年会など、お酒を飲む機会がグッと増える年末年始。忙しかった1年を振り返り、互いに労をねぎらうことを心待ちにしている方も多いでしょう。
そんなときに、同時にお酒の席で相手に悪い印象を与えたくはないですよね。

「お酒を飲んだ後の口臭が気になる……」という人も多いはず。飲み会の翌日にも、「まだお酒のニオイが残っているんじゃないか?」と不安に感じてしまうこともしばしば。

お酒を飲んだ後におこる特有のキツい口臭を和らげる方法についてご紹介。
しっかりと口臭をケアして、年末年始の会食を楽しく過ごしましょう。

飲み会の翌日に臭わない対策を解説


お酒だけでなく、肉や魚など料理を食べることで起こる口臭を完全に消すことは難しいものです。また、お酒は飲みすぎると体臭にも影響してくるため、大前提として適量の飲酒を心がけてください。

それでは、お酒の席で役立つ口臭を軽減させる方法をみていきましょう。

アルコールを口の中に残さない


アルコールや食べたものが口の中に残らないように、食後はアルコール以外の飲料水で口をゆすぐ習慣をつけましょう。
殺菌効力のある緑茶などもオススメ。ただし利尿作用があるので、脱水症状を防ぐためにも水をしっかりと飲むとよいでしょう。

水(チェイサー)をこまめに飲む


お酒を飲むと身体の水分を使ってアルコールが分解されます。脱水症状を防ぐために、飲酒と同量もしくはそれ以上の水を飲むようにしましょう。
また、脱水状態に近づくと唾液の分泌量が減り、口内が乾燥しやすくなります。口が渇くと、口臭が目立ってしまいます。口内は常に潤すように意識してください。

お肉や乳製品の食べ過ぎに注意


飲み会でよく出てくる食事のなかでも、お肉や乳製品を食べ過ぎると口臭は強くなる傾向に。これは、肉や乳製品のタンパク質が分解されると硫黄ガスが発生するためです。
お肉やチーズ、卵料理などは、お酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまうメニューでもあるので注意しましょう。

ブラッシングは念入りに


酔いがまわった飲み会後。帰宅後にそのまま寝てしまうと、翌朝の口臭はひどいものに。必ず、飲み会をした日のうちにブラッシングを行いましょう。

飲み会後はできるだけ歯ブラシ以外にもグッズを使って口内ケアをしておきたいところ。つまようじや歯間ブラシなどを利用して、お酒を飲んだ日は口内に食べカスが残らないように念入りなケアが必要です。しっかりとケアしておくことで、翌日の口臭を軽減することができますよ。

また、飲み会前のブラッシングもオススメです。フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、ワインなどの酸でエナメル質が溶けてしまう「酸蝕症」の予防も期待できます。

口臭の大きな原因は「歯周病」


ここまでご紹介してきた方法はお酒を飲んでしまったあとでも、試せる対処法です。ぜひ、これからの飲み会シーズンで実践してみてください。

とはいえ、口臭で相手に不快感を与えないためには、日頃のケアが不可欠です。忘年会や新年会など飲み会シーズンだけケアするのではなく、日頃のブラッシングを丁寧に行うなどの心がけが大切です。

特に、普段からお酒をよく飲む人は歯周病予防を意識的に行うことをオススメします。歯周病は口臭悪化を招く病気のひとつ。「自分には関係ない」と思っていても、成人の多くは歯周病にかかっているといわれています。
歯周病の原因となる菌は硫化水素をはじめとする臭気ガスを生成するため、ニオイのもとになります。

さらに、歯周病は口臭を悪化させるだけでなく、歯ぐきなどを含む口内の健康も蝕みます。歯周病菌は嫌気性といって空気に触れないところを好むため、放っておくと体内に入り込んでしまう危険性も。こうなると、心臓病などのリスクが高まり、命にも関わります

歯周病菌は食べカスなどが原因でできる歯垢に付着して繁殖します。ていねいなブラッシングなどのオーラルケアは口内を清潔に保つために効果的な予防法だと考えられています。

お酒を飲む量が増えると歯周病リスクは高まる?


ここで注意したいのは飲酒量と歯周病罹患率の相関関係を示すデータがあるという点です。「飲酒量が多くなるにつれて歯周病が発生、もしくは進行する可能性が高まる」と、示唆するデータもあります。

岡山大学でおこなわれたラットを用いた実験では、アルコールが歯肉の炎症を引きおこすことが判明。日頃から飲酒習慣がある人は毎日のケアも大切にしてください。

タバコを吸う人も要注意


日本臨床歯周病学会は「タバコが歯周病リスクを高める」と警告しています。
タバコそのものも強烈な口臭の原因のひとつ。スメハラ(スメルハラスメント)になってしまわないよう、喫煙後の口臭ケアは徹底しましょう。


今回は飲み会後にできる口臭予防の方法をご紹介しました。ぜひ、試してみてくださいね。
そして、日頃のケア方法についても見直し、キツイ口臭を生み出す歯周病の対策も行なっていきましょう。


<参考・参照元>
過剰なアルコール摂取が歯周病を悪化させる - 岡山大学
日本臨床歯周病学会 | 歯周病と煙草の関係
日本臨床歯周病学会 | 歯周病とは?
OralFirst
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

歯みがき

お口ケア

お口と健康

お口と美

NEWS