歯ぐきを引き締め健康的なお口に!チェック方法と改善法を紹介
歯ぐきがぶよぶよとしていたり、赤く腫れていたりする場合も、歯ぐきが柔らかくなっているということなので要注意。
今回は、歯ぐきを引き締めるために効果が期待できる方法を3つご紹介していきます。
あなたの歯ぐきは大丈夫? まずはセルフチェック!
自覚症状がないとしても、歯ぐきが下がってきていることがあります。一度セルフチェックリストで確認してみましょう。
- ブラッシングの際に出血する
- 歯ぐきに赤い腫れがみられる
- 硬いものを噛みづらくなった
- 膿が出る
- 歯が長くなった気がする
上記に多く該当する人は歯周病が進行し、歯ぐきが下がってしまっている可能性が。早めの治療を受けるとともに、自分のブラッシング方法などを見直しましょう。
歯周ポケットに注意を!
歯周病は菌によって組織の周りに炎症が起こっている状態です。初期症状を見極めるためには、歯周ポケットをチェックする必要が。
歯周ポケットとは歯と歯ぐきのあいだにできた溝のこと。健康な状態でも歯肉溝と呼ばれる溝がありますが、通常はぴったりとくっついていて細菌が入る隙間はほとんどありません。
しかし、細菌がこの歯肉溝に入り込むことで徐々に歯周ポケットが形成されるようになります。これは、歯周病が進行している状態です。
歯周ポケットのなかは嫌気性の菌がたまりやすく、セルフケアだけでは対処が難しい場合も。ある程度進行した状態になると自宅でのブラッシングだけでは歯周ポケットの奥までケアができないためです。細菌が溝にたまった状態を放置しておくと、口臭の原因になってしまいます。そのためにも、定期的な歯科医院でのクリーニングが大切なるのです。
また、歯周病が進行するにつれて、知覚過敏などのリスクも高まります。目で確認できる部分の歯はエナメル質に覆われていますが、歯ぐきで隠れている部分は『象牙質』といってとても敏感です。知覚過敏がある場合、歯ぐきが下がり、この象牙質が露出してしまっている可能性が考えられます。
歯周病は進行すると、抜歯をしなければいけなくなることも。放置すると歯を支える歯槽骨が吸収されてしまい、インプラントなどの治療が行えなくなるリスクもあるため、早めの治療が大切です。
すぐにできる! 歯ぐきを引き締める方法を紹介
歯ぐきが下がる原因は、歯周病ではなく加齢かもしれません。10歳老化するごとに数ミリ程度は自然に後退してしまうといわれています。また、ブラッシングの力が強すぎても歯ぐきに悪影響があります。
ここからは、歯周病予防はもちろん、歯ぐきを引き締めるために必要な方法をご紹介していきます。
まずは正しいブラッシング(歯磨き)を
ブラッシングが強いと組織を傷つけてしまい、歯ぐきが下がってしまう可能性があります。
正しいブラッシングにはいくつかポイントがあります。毎日のブラッシング時間が短い人は「大きめで毛先が細い歯ブラシ」がオススメです。これを選ぶことにより、短い時間でも効率的に、奥までケアすることができます。
ブラッシングでこめる力は、ブラシの毛先が1カ月たたないうちに開いてくるようならもう少し弱めにした方がよいといわれています。
また、デンタルフロスなどの併用もオススメです。歯周病の人向けの歯磨き粉もあるため、自分の目的にあった商品を活用しましょう。
噛み合わせが原因になっている場合も
噛み合わせによって歯に圧力がかかりすぎた結果、歯ぐきが下がってしまうケースもあります。この場合、矯正治療によって改善できる可能性があります。
また、人によっては歯ぎしりによって歯に強い力が加わっていることも原因で歯に負担がかかり、歯槽骨の吸収が生じ歯ぐきが下がる恐れもあります。マウスピースを使った治療法もあるため、気になる人は一度、歯科医院で相談してみてください。
電動歯ブラシの活用もオススメです
電動歯ブラシを使用することで、手磨きでのブラッシングよりも汚れが落とせるようになることがあります。歯に汚れが残っていると、細菌がどんどん増殖してしまい、さまざまな口内トラブルにつながってしまいます。
歯並びが悪い場合は、隙間の奥までケアが行き届かないこともあります。電動歯ブラシをうまく活用することを検討してみましょう。
歯ぐきが下がる主な原因は歯周病や過度なブラッシング、また噛み合わせ、加齢による影響も疑われます。気になる人は早期に受診を心かげましょう。
歯周病は自分でも知らないうちに進行していることも。まずは歯周ポケットをつくらない、歯周ポケットの深さを進行させないためのオーラルケアを心がけましょう。