お口ケア
2019.04.04

外出先で口臭が気になったときの対処法は?

すぐにマウスケアをおこなうことができない外出先。出かける前によく歯を磨いていても、時間がたてば口臭が気になり出してしまうものです。
肉料理などニオイの強い食事をしたあとは余計に、口臭が強くなりそうで不安になることもありますよね。

デートやビジネスでの出張など、大事な場面で口臭を爽やかに保つ方法はないのでしょうか?
普段のブラッシング歯周病対策など基本的なケアは必要ですが、今回は応急処置としてオススメの方法や口臭予防グッズをご紹介します。

大事な用事があって「終日出かけなければいけない」というとき、ぜひ参考にしてみてください。



外出先で口臭が気になる原因は……?


「今日は大事な予定があるからしっかりと歯を磨いたはずなのに……」と口臭が気になることはありませんか?

恋人とのドライブや得意先とのミーティングなど、相手と顔を合わせて会話をすることがわかっている予定の前は、念入りなケアをしますよね。
しっかりとケアしているのに口のニオイが気になるのは、「緊張」が原因かもしれません。

プレゼンテーションなど、人前に出るとき口のなかがカラカラになって、うまく話せなくなるという経験がある人はいないでしょうか?
この原因は緊張だと考えられています。自分では「あがっているわけではない」と思っていても、身体は心理的なプレッシャーに対して、かなり敏感に反応してしまうもの。

緊張すると唾液の分泌量は減る傾向にあります。ストレスを強く感じると唾液分泌量が減るという実験結果もあります。
口内が渇くと、口内に存在する嫌気性の菌の活動が活発になり、それらの出す臭気ガスによって口がニオイやすくなってしまいます。

ここで誤解していただきたくないのは、ストレスとは決して「嫌なこと」と同一ではないということ。
恋人とのデートなど心待ちにしているイベントも、苦手な上司と同行して新規取引先へ挨拶に行く場合も、「ドキドキ」して交感神経が活発になることに変わりはありません。

また、唾液の分泌量は1日を通して一定というわけではありません。空腹時にも唾液の量は減りやすくなります。これはいわゆる「ハンバーブレス」と呼ばれるもの。

生理的口臭のなかでも朝の息=モーニングブレスがもっとも強い口臭を発するといわれていますが、これは朝起きたあとのブラッシングでケアすることができます。その後朝食を食べることで、唾液の分泌は活発になるため、一時的に口臭は落ち着きます。

しかし、昼ごろになるとふたたびハンガーブレスが起こってしまいます。口のなかで剥がれ落ちた細胞などが菌によって分解されると臭気ガス(硫黄化合物)ができてしまうためです。

外に出ていると口臭が強くなる時間帯になっても、すぐに口内ケアをできるわけではありません。生理的口臭は人間であれば誰にでもあるため、ある程度は仕方ありませんが、できるだけ唾液の分泌を促し、口の中を潤った状態にしておきたいものです。

それでは、実際に外出した先で口臭を目立たなくするための方法をご紹介していきます。

外出先で口臭を軽減するテクニック


ガムなどの口臭予防グッズを活用


多くの方が実践しているかもしれませんが、ガムは唾液の分泌を促す効果が期待できます。このとき、菌のエサとなる糖類が含まれていないガムを選ぶようにしてください。

ガムは食後や運転中などに気軽に口にできるため、携帯しておくと便利なアイテムの一つ。会食のあとなどは、一緒にいる人にあげることで「気遣いのできる人」として好印象アップも狙えるかもしれません。

洗口液(マウスウォッシュ)なども効果的ですが、洗面所などに行って口をゆすぐ必要があるため、シーンを選ぶというデメリットがあります。
しかし、口をゆすぐことで歯にはさまった食べカスなどの除去ができるので、コンパクトサイズのものの持ち歩きはオススメです。

水をこまめに飲む




口内を潤しておくことで、口臭をある程度抑えることができます。口臭が気になる際の水分補給にピッタリなのは水。

糖類や香料が入ったものは口臭を悪化させてしまう恐れがあります。カテキンが入った緑茶も消臭作用があるといわれていますが、利尿作用があるため、飲みすぎると体内から水分を排出する原因になるかもしれません。

唾液を分泌させるマッサージも


唾液の分泌を促すマッサージもオススメです。あまりに口がカラカラだと感じるのであれば、耳下腺など顔の数カ所に位置する唾液腺をマッサージしてみましょう。

唾液腺マッサージの方法はこちらの記事をチェック!

食後の食べカスなどは取り除く


一番大切なのは、口の中に食べカスを残さないこと。食後に爪楊枝などを使って食べカスを取り除いたり、口をゆすいだりすることを心がけてください。
女性は人前で爪楊枝を使うことに抵抗がある人がいるかもしれません。そんな方は、食後マウスウォッシュなどで口をさっとゆすぐなどの対策がとれるようにケアグッズを持ち歩くとよいでしょう。

大切な用事で出かける際には、ご紹介した口臭ケアをぜひお試しください。もちろん、朝のブラッシングをしっかりとおこなうことも大切です。


<参考・参照元>
唾液を用いたストレス評価
OralFirst
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