口臭チェックリストで確認!口臭の原因と対策
そこで今回は、口臭がなぜ発生してしまうのか、その原因を踏まえつつ、日々の生活で実践できる口臭対策についてご紹介します。口臭が気になる方はもちろん、そうでない方もチェックしていきましょう。
無自覚の口臭も?口臭チェックリストでいますぐ確認
過去に行われた調査によると、お口の中に悩みを抱えている人の約4割が、口臭に悩んでいるという結果がでました。この調査からもわかるように、口臭に悩みを持つことは決して珍しいことではありません。
すでに口臭が気になっている、または過去に周りの人から口臭を指摘されたことがある、という方も中にはいるかもしれませんね。しかし、口臭は自分では気づきにくい上、親しい間柄であっても指摘しにくいものです。
そのため、自分では大丈夫と思っていても、知らず知らずの内に口臭を放ち、周りの人を不快にさせていることもあります。では、どのような場合、口臭に気を付けた方がいいのでしょうか?まずは、以下のチェックリストを確認してみてください。
実は、上記であげた項目はどれも、口臭の原因となるお口のトラブルに関連した内容です。心当たりがあるという方は、口の中のケアを見直す必要があるかもしれません。
口臭の種類と原因とは?
一口に「口臭」といっても、その原因は一つではありません。口臭は「生理的口臭」「病的口臭」など、原因によっていくつかの種類に分けられます。それぞれのどんな原因によるものなのか、確認していきましょう。
・生理的口臭
誰にでも起こる口臭が、生理的口臭です。唾液の分泌量が減少したことによる細菌の増殖により、口臭の原因物質が増加します。口臭を感じられるときと、そうでないときがあるのが特徴で、「起きてすぐ」「お腹が空いたとき」「緊張しているとき」といった、唾液の分泌が減少した際に臭いが強くなります。
また、口臭の原因物質は舌の上でつくられやすく、舌の上に付いている白い垢(舌苔・ぜったい)が生理的口臭の主な原因となるため、これを除去することが口臭対策になります。このほか、加齢やホルモンバランスの変化が口臭に影響を与えることもあります。
・病的口臭
病的口臭は、虫歯など病気が原因で起こる口臭のことです。糖尿病など全身疾患が原因であることもありますが、ほとんどは口の中の病気が原因となります。その代表として知られるのが歯周病です。歯周病は、歯を失う原因としても知られる病気で、ほとんど痛みがなく病状が進行していくことから「サイレントキラー」と言われることもあります。糖尿病と歯周病の深い関係、お口の環境が病気によって悪化する?
・その他
生理的口臭や病的口臭の他にも、ニンニクやネギといった臭いの強い食べ物を食べたときや、タバコを吸ったとき、ストレスなどが原因となって、口臭が引き起こされることもあります。日々のケアで口臭対策
口臭には、様々な原因があることがわかりましたが、どうすれば口臭対策ができるのでしょうか?ここからは、日々の生活の中でできる口臭対策をご紹介していきます。
食後に歯磨きをする習慣をつける
口臭ケアで大切なのが、歯磨きの習慣化です。磨き残しで歯にこびりついたままとなった歯垢は、虫歯や歯周病の原因にもなります。そのため、磨き残しがないように磨くということが大切です。「歯と歯の隙間」「歯と歯ぐきの境目」「かみ合わせ部分」などは、とくに磨き残しが多い箇所として知られています。歯ブラシとともに歯間ブラシやデンタルフロスといった歯間クリーナーも併用してていねいに歯の汚れを落としていきましょう。
舌掃除をする
舌掃除をして、口臭の主な原因である舌苔を除去しましょう。うがいだけで舌苔は除去できないため、舌ブラシを使って舌の掃除をします。舌ブラシは、舌掃除専用のケア用品で、柄の先にブラシが付いています。舌掃除の目安は、1日1回。朝の歯磨き前におこなってください。・舌ブラシの使い方
1.ブラシを下の奥(喉側)に当て、舌を傷つけない様に優しくゆっくりと手前に引きながら汚れをかきだします。
2.1の動作を舌苔がなくなるまで繰り返しましょう。
唾液を出す
生理的口臭の原因でも触れましたが、口の中の湿潤度と口臭の度合いは関係があると言われています。そのため、乾燥が気になるときにガムを噛み、唾液の分泌を促すだけでも、口臭対策になります。もちろん、食事や水分の摂取も唾液の分泌を促してくれますので、口の中が乾燥しないように心がけましょう。
口臭ケアは、虫歯や歯周病対策に通じる部分も多くあります。健康的な歯でいるためには、日々のケアが欠かせません。今回ご紹介した口臭対策は、どれも日常生活で簡単に取り入れられるものばかりですから、口臭が気になるという方もそうでない方も、日々の口臭ケアの一貫として、まずは取り入れてみてはいかがでしょうか。