お口ケア
2018.12.22

ストレスだけじゃない?ドライマウスの意外な原因

目次
  1. ドライマウスとはどんなもの?
  2. ドライマウスの原因、実はいろいろ
    1. アルコール、カフェインの過剰摂取
    2. ストレスはもちろん原因に
    3. 薬による副作用のことも
    4. やわらかいものを好んで食べている
  3. 病気が原因のドライマウスもある
    1. 糖尿病が原因に
    2. シェーグレン症候群
    3. 病気ではないが更年期障害でも
  4. ドライマウスの予防法
    1. アルコールの摂取を控える
    2. ストレスの上手な解消法を見つける
    3. 服用薬を別のものに代える
    4. 食生活に気を付ける
    5. 原因となっている病気を治す

のどが頻繁に渇いたり、口臭がきつくなったり……、そんなお口のトラブルに見舞われている人は、もしかしたらドライマウスかもしれません。
お口の中が乾くドライマウスには、いくつかの特徴的な症状と、人によって異なる原因があります。

ドライマウスとはどんなもの?


ドライマウスとは、口腔乾燥症とも呼ばれる病気で、唾液の分泌が低下することで発症します。

お口の中が乾いた状態が3カ月以上続くと、ドライマウスと診断されることが多くなります。
口の渇きというのは、主観的な要素が大きいため、唾液検査などを実施することで、実際の診断につなげることができます。

ドライマウスの原因、実はいろいろ

ドライマウスの原因は、実にさまざまです。その多くは生活習慣に由来しています。

アルコール、カフェインの過剰摂取


アルコールやカフェイン、糖分は口の中を乾いた状態にしてしまいます。
アルコール・カフェインには利尿作用があるため、どれほど飲んでも水分補給とはなりません。細胞内の水分を減らし、脱水症状を起こし、唾液の分泌も低下させてしまうのです。

ストレスはもちろん原因に


唾液を分泌する唾液腺というのは、自律神経(交感神経と副交感神経)の影響を大きく受けます。

たとえば、リラックスしている状態が長ければ、副交感神経が優位になりますので、唾液の分泌も促されます。逆に、ストレスの多い生活を送っていると、常に緊張して交感神経が活発になっているため、唾液の分泌が低下するのです。
緊張状態が慢性化することで、ドライマウスを引き起こしてしまいます。

薬による副作用のことも


薬の種類によっては、唾液分泌が低下する作用が含まれます。おしっこを沢山出す利尿薬や血圧を下げる降圧薬、それから精神を安定させる抗うつなどがその代表です。
こういったお薬を日常的に服用している場合は、ドライマウスになりやすいといえます。

やわらかいものを好んで食べている


唾液の分泌は、よく噛むことで促されます。硬いものや繰り返し噛まなければ飲み込めないものなどは、咀しゃく筋の発達を促すとともに、唾液の分泌も促進します。
逆に、あまり噛まずに飲み込めるようなものを好んで食べていると、咀しゃく筋が衰え、唾液への刺激も減り、ドライマウスを発症することがあります。

病気が原因のドライマウスもある


ドライマウスは生活習慣ばかり原因というわけではなく、実は全身疾患に由来する場合もあります。

糖尿病が原因に


糖尿病にかかると、のどが渇きやすくなります。これは、血糖値が高まることによってたくさんの水が必要になるからです。
その結果、たくさんの水を飲むのですが、おしっこが出る量も多くなり、ドライマウスの症状が現れるようになります。

シェーグレン症候群


シェーグレン症候群には、唾液腺の異常を伴います。唾液腺の正常な機能が障害され、唾液の分泌が低下し、ドライマウスを引き起こします。

病気ではないが更年期障害でも


唾液腺からの唾液分泌は、体内で合成されるホルモンによってもコントロールされています。
体内のホルモンバランスが崩れる更年期障害では、唾液分泌にかかわるホルモンバランスも乱れるため、ドライマウスの症状を引き起こすことがあります。

ドライマウスの予防法


ドライマウスを予防、あるいは改善するには、それぞれの原因を取り除いていく必要があります。

アルコールの摂取を控える


アルコールの摂取量が多い人は、できるだけ飲む回数や飲む量を抑えるようにしましょう。
アルコールの利尿作用は非常に強いため、ドライマウスの予防や改善する上では重要です。

ストレスの上手な解消法を見つける


仕事に伴うストレスは、回避するのが難しいです。仕事を辞めたり、転職したりすることで、環境を変えることはできますが、あまり現実的ではありません。
そこで重要となるのがストレスの解消。休日は趣味の時間に没頭するなど、上手にストレスを解消していくことで、健やかな生活が保てます。
ストレスをため込まないことはとても大切なのです。

服用薬を別のものに代える


薬剤によって強いドライマウスを発症している場合は、主治医に相談することをオススメします。
場合によっては、ドライマウスの症状が出にくい薬剤に交換してくれるかもしれません。

食生活に気を付ける


毎日の食事は、適度に噛まなければ飲み込めないような食品を意識して摂るようにしましょう。咀しゃく筋を鍛え、唾液に適度な刺激を与えていきましょう。

原因となっている病気を治す


糖尿病やシェーグレン症候群など、全身疾患が原因となっているドライマウスは、それらの病気を治すことに専念しましょう。
ドライマウスはあくまで症状のひとつでしかありませんので、原因疾患をきちんと治すことが大切です。


このように、ドライマウスは単なる口の渇きではなく、いろいろな原因が考えられます。
口腔乾燥にお悩みの方は、一度、医療機関で受診してみましょう。何が原因となっているのか、専門家が診察してくれます。


<参考・参照元>
ドライマウス - 歯とお口のこのなら何でもわかる テーマパーク8020|ドライマウス
OralFirst
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