歯みがき
2019.01.26

磨き残しのチェックで歯磨きのくせを直そう!歯垢染色剤のメリット


皆さんは、自分のブラッシングに自信はありますか?毎日、歯の隅々までしっかりとブラッシングしているはずなのに、歯垢がたまったり、虫歯になったりしてしまう方は珍しくありません。
これは歯の汚れが必ずしも目に見えるものだけではないから。

そこで有用なのが「歯垢染色剤」。歯の表面に付着した歯垢を染め出すことで、効率よくブラッシングをできるようにしてくれる薬剤です。
ここでは、そんな歯垢染色剤の特徴や使い方を詳しく解説します。

歯垢染色剤とはどんなもの?


歯垢染色剤とは、歯の表面に付着している歯垢を赤く染め出す薬剤のこと。

歯垢は歯と同じような色をしていますので、一見するときれいに磨けていそうでも、実際は磨き残しは多くあります。そうした磨き残しを減らす上で、歯垢染色剤は非常に役立ってくれます。

歯垢染色剤の使い方は?


歯垢染色剤の使い方はいたってシンプルですが、使用する順番が重要となりますので、以下の流れを参考にしてください。



1. 普段通りに歯磨きをする


まずは、普段通りにブラッシングをします。この時、とくにきれいにしようとはせず、普段通りの時間とブラッシング法で歯磨きをしてください。

歯垢染色剤を使う目的は、普段のブラッシングでどのような部位に磨き残しがあるのかを知ることにあります。そのため、普段通りのブラッシングのあとに、歯垢染色剤を用いることで自分のブラッシングのクセを見つけることができ、今後のブラッシングに生かせるのです。

2. 歯垢染色剤で歯垢を染め出す


ひと通り歯を磨き終えたら、いよいよ歯垢染色剤の出番です。歯垢染色剤を綿棒に含み、歯に塗っていきます。

染色後に口内を水で軽く1回ゆすぐと、歯垢が残っている部分が赤くなるので、鏡やデンタルミラーを使いながら、どの部分に歯垢が残っているのかを確認していきましょう。
はじめは磨き残しが多いことに驚かれるかもしれませんが、歯垢染色剤を継続して使っていくことで、徐々に磨き残しを減らしていくことができます。

また、子ども用のものでしたら、口に含んで吐き出すだけで色がつくという簡単なものも販売されています。
お子さんのブラッシングの確認をしたいという方は、そのような商品を用いてみるのもオススメです。

3. 染色された部位を歯ブラシで丁寧に落とす


染め出された部分を、歯ブラシを使って丁寧に落としていきましょう。
このとき、どういう角度で歯ブラシを当てたら歯垢を落とすことができるのかを工夫してみてください。そして、そのブラッシング法を普段の歯磨きにいかしていきましょう。

4. ブラッシング後にもう一度染め出す


染色された部位のブラッシングが終わったら、最後にもう一度、歯垢染色剤を使って歯垢を染め出してみましょう。
おそらく、この時点でも歯と歯の間や歯と歯ぐきの間には、多少磨き残しが存在しているかと思います。その部位をもう一度ブラッシングやフロッシングをして終了となります。

歯垢染色剤を使うことのメリット


歯垢染色剤を使用する最大のメリットは、目に見えにくい歯垢の可視化。

歯垢染色剤を使うと、驚くほど歯が赤く染まっていることに気がつくはずです。これまで見えなかった歯垢が、目に見える状態にすることで、自分のブラッシングのクセを知ることにもつながるからです。

定期的に歯垢染色剤を使用していくことで、自分の歯に最も適したブラッシング法を身に付けることができれば、磨き残しも限りなくゼロに近づけることが期待できます。

歯垢を取り残すことによる悪影響とは


歯垢を取り残すと、口内にはさまざまな悪影響が生じます。
次に挙げるようなトラブルは、歯垢染色剤の使用で避けられるものです。

  1. 歯の着色:歯の黄ばみ黒ずみなどの「歯の着色」は、主に歯垢の形成によって起こります。歯垢は着色性の物質が沈着しやすい性質があるため、磨き残しが多くなると、その分、歯が着色するリスクが高まるのです。
  2. 虫歯:歯垢には、たくさんの細菌が生息しています。その中には当然、虫歯菌も含まれていますので、歯垢が形成されると虫歯にかかるリスクも高まります。
  3. 歯周病:歯と歯ぐきの間の磨き残しは、歯周病のリスクを上昇させます。とくに、歯周ポケット内に歯垢や歯石が形成されると、歯周病菌の活動性が高まるので要注意です。


歯垢染色剤を使用することで非常に手軽に肉眼では確認しにくい磨き残しを知ることができます。
お口の中を清潔に保ちたい方は、積極的にオーラルケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
OralFirst
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