お口ケア
2019.02.26

部分矯正ってどうなの?歯科衛生士えりがお答えします!

こんにちは♡
歯科衛生士の平澤愛理です。今回は歯科矯正についてご紹介していきたいと思います! 前回のホワイトニングに続き、矯正治療も興味のある方は多そうですね♡


矯正治療はセラミック治療(最近だとセラミック矯正と言われたりしてます)と違い、被せ物ではなく歯自体の角度や向きを動かして歯並びを改善します。
矯正の種類を大きくわけると、全顎矯正(全体矯正)と部分矯正(前歯部矯正)にわかれます。

全顎矯正と部分矯正の違いって?


全顎矯正は、上も下もすべての歯を動かし、“見た目+噛み合わせ”を改善する治療です。全体的に動かしていくので、期間もかかりますし費用もわりと高額になります。

一方、部分矯正は、前歯の4~6本を動かすため、奥歯の噛み合わせは全く変わらず、“見た目”のみ改善する治療となります。上前歯のみ、下前歯のみ、もしくは上下前歯を動かすこともできます。
費用は全顎矯正と比べると約4分の1ほどの費用となります。

どちらを選ぶかは、どの程度歯並びを治したいかで決まります。
全員が部分矯正ができるわけではありません。歯並びの乱れが強すぎたり、八重歯を治すには全顎矯正になります。

今回は比較的手軽で人気な部分矯正について、詳しくお話をしていきます。

唇側矯正と舌側矯正、どっちがいいの?


まず部分矯正には唇側矯正、側矯正の2種類あります。
これは装置やワイヤーを付ける場所によって異なります。唇側矯正は歯の表側に、舌側矯正は歯の裏側に装置が付きます。

唇側矯正は話したり笑ったりすると装置が見えるので矯正をしていることが他者にわかりますが、舌側矯正はまず気づかれません! 見た目が気になる!という方は舌側矯正がオススメです。

ここだけ聞くと、舌側矯正の方が断然いいと思うかもしれませんが、唇側矯正にもメリットがあります!

唇側矯正は舌側矯正に比べて動くスピードが早いです。舌側矯正だと、唇側矯正の1.5倍ほど治療期間が長くなってしまいます(これは歯の表に装置を付ける方がより矯正力が加わるため)。

基本的に唇側矯正の治療期間は3~8カ月ほど。舌側矯正は5~12カ月ほど。期間に幅があるのは元の歯並びによって治療期間が変わるからです。

また、治療費もほとんどのクリニックが唇側矯正の方が安く、お値段も舌側矯正は1.5~2倍ほど高く設定されていることが多いです。
唇側矯正は20~30万、裏側矯正は40~50万くらいに設定されていることが多いです(クリニックによって大きく異なります)。

そして舌側矯正は話す時に舌が矯正装置に当たるため少し滑舌が悪くなってしまいます。そのため、唇側矯正をしている方も多いのです!

矯正のカウンセリングをしていると、ウェディング前の数カ月で駆け込みで歯並びを治したい!という方がかなりいらっしゃいます。そういうお急ぎの方には必ず唇側矯正をオススメしてます!

実は私も最近、部分矯正しました!


私も実は今更ながらですが、去年の10月から下だけ部分矯正をしました!早く終わりにしたかったので唇側です。
そしてもうきれいに並んだので装置を外して矯正を終えました♡

たった4カ月でここまできれいになりました!


矯正装置が付いていないbeforeのお写真が無くてわかりにくいのですが、上の写真がbefore、下がafterです。

満足です♡

そして元々上の前歯は歯並びがそんなに悪くないのですが、ほんの少しの段差が気になっていたので(完全に職業病です)ついこの前、同期と矯正装置の付け合いっこをして、上の前歯も装置を付けてもらいました♡

見た目はこんな感じです!


わたしは透明の目立ちにくい装置にしたので割とわかりにくいです。
この透明な装置ともう一つ、メタルの装置があるのですが、それだと結構目立つと思います。

その二つはお値段が違うだけで動きは全く変わりません。
主流はメタルの装置なので、オプションで透明な装置に変えるという感じです。お急ぎで矯正するから唇側矯正でやるけどなるべく目立ちたくない、という方はプラスのお値段で(だいたいプラス5万くらい)透明な装置にできます♡

矯正の痛みも気になるところだと思います。

部分矯正は前歯だけなので正直そこまで痛くありません(個人差あり……)! 装置を付けた後の1週間とワイヤーを1カ月に1度くらいのペースで調整をするんですが、その調整後2、3日は鈍痛があります。

前歯で食べ物を噛めない!という痛みで、ズキズキ痛むことはそんなにないと思います。痛み止めを飲んでもOKですが、私は全然飲まずに過ごせてます。
食べ物も、痛みがある時は前歯で噛み切る系の食べ物はちょっと難しいですが、奥歯で食べれば全然大丈夫♡

装置を付けてすぐは、唇側矯正であれば装置が当たる唇に口内炎ができたりすることもたまにありますが、すぐに慣れて口内炎はできなくなります。

矯正終了後もマウスピースが必要


次に来院頻度!

唇側矯正は3週間~4週間に1回、裏側矯正は5週間に1回のペースです。

そして結構みなさん知らないのが、矯正治療終了後のこと。
治療が終わったら何もしないわけではありません! 必ず保定期間と言って、きれいに並んだ歯を骨からしっかり固めて元の歯並びに戻らないように固定する期間があります。
矯正治療が終わり、せっかくきれいになっても、装置を外して何もしないと、2、3日で歯並びに段差ができたり元に戻ってくるんです。

歯並びが後戻りしないようにリテーナーと呼ばれる保定装置をつけることが必要不可欠です。このリテーナーは、クリニックにより異なりますが透明のマウスピースで行う場合が多いです。

この保定期間はだいたい2~3年間。矯正治療より長いんです……。
最初の1年間は24時間(食事歯磨き以外)マウスピースを付けて、あとの1、2年は夜寝るときだけマウスピースを付ける感じです。

私も下の歯はもう保定期間に入ったのでマウスピースをしてます! 見た目はこんな感じでほとんどわかりません。


クリニック選びのポイントは、やっぱり通いやすさも大事な1つの要素だと思います。
治療中は月に1回ペースで通うことになるし、矯正後も保定期間に後戻りしていないか検診が必要になってくるので、半年~1年に1度は通うようになると思います。

そして料金設定!
治療費用は抑えるに越したことはないはず..……。

クリニックによってはかなり安い料金設定のところを見かけますが、実は毎月、調整で来院するたびに料金(調整料という)がかかりトータルの額が高くついてしまうことも。
調整料無料のところもありますし、検査代が別途かかるところもあるので、すべての料金込みでいくらぐらいかかるか計算して比較することが大事です!

矯正をしてきれいな歯並びになることで、口元の印象だけでなく顔全体の印象がかなり変わります。
口元がコンプレックスな方も多いはず。私が担当していた患者さんも治療後、自信を持って笑えるようになった!と言ってくれる方が沢山いました♡

クリニック選びはとても重要ですが、もしやるのであれば早いに越したことはありません!
無料カウンセリングをおこなっているクリニックも多いので、迷っている方はぜひ行動してみることをオススメします♡

それでは、また♡

監修者

歯科衛生士
平澤 愛理
平澤 愛理 氏の近影

ひらさわ えり
医療法人歯科ハミール HAMILLE TOKYO DENTAL OFFICE勤務。北原学院歯科衛生専門学校卒業。趣味は、コスメ集め・ショッピング・海外旅行。

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