臭い玉は自分でも取れる? 正しい取り方を解説!
男女の性別や年齢を問わず現れる可能性があります。今回はこの臭い玉の正体や発生してしまう原因、取り除き方、病院での治療法などをご紹介します。
白い臭い玉の正体は「膿栓(のうせん)」
ネットやSNSで取り上げられているこの玉はウイルスや細菌が死んでしまい固まったものです。鏡で口内を見たときに、口の奥に白いブツブツとしたものが確認できる場合もあります。大きさは数mm~数cm以上になることもあり、多くの臭い玉ができてしまう人もいます。
この玉はつぶすと強烈なにおいがするのが特徴です。下水道の臭いとたとえられることもあり、近くにいる人が感じとってしまうほど強烈な口臭となって現れる可能性があります。
臭い玉は主に扁桃腺と呼ばれる場所にできます。ここには唾液腺と関係する小さな穴が空いており、穴から免疫物質を分泌し細菌などをキャッチする役割があります。扁桃腺で溜まった細菌は通常なら咳によって外に排出されたり、体内に取り込まれたりします。しかし、何らかの原因で残ってしまうこともあります。それが膿となり喉に溜まってしまうのです。
臭い玉を見たことがない人も多いようですが、実際にはほとんどの人にあるといわれています。口内は一人ひとり形が違うため、形状によっては見えづらいという人もいるでしょう。しかし、調べてみるとたくさん見つかることもあるようです。気になる人は耳鼻咽喉科にいき、内視鏡で検査することも可能です。
まとめると、臭い玉がある人は以下のようなことに悩んでいる傾向がうかがえます。
- 歯磨きをしていても口臭が消えない
- 喉に違和感がある
- 白いかたまりが見える
歯磨きをしっかりとしていても口臭が消えないという人は鏡でチェックすることをオススメします。白いブツブツが確認できたら、それは臭い玉かもしれません。
臭い玉はどうしてできる?
臭い玉は体の中に入っても問題はないとされていて、本来であれば自然に体内に流され、消化されます。
しかし、ドライマウスなどの唾液量が少ない人は口内に唾液の巡りが悪くなり、扁桃腺に残りやすくなります。また、空気が乾燥する冬にもできやすいといわれています。息をしたときに口内に塵やほこりが入ることで玉が作られることが促されます。特に、普段から口で呼吸をしている人やドライマウスと診断される人は要注意です。
そのほか、口内トラブルがある人はできやすいといわれています。細菌が口の中で活発に増殖している場合には、白血球の数が多くなり、死骸が口内に溜まりやすくなるためです。
臭い玉の取り方は? 自分でもできる?
自分で取るのはOK! でも取り方には要注意
臭い玉を取るために、歯ブラシや、綿棒でこすったりする人がいます。しかし、そのような方法では、口内を傷つけてしまう可能性があるためオススメできません。
オススメの方法は、丸型洗浄ビンの水圧を利用して、扁桃腺にある臭い玉を取り除くというもの。洗浄ビンを使用する場合、慣れるまでは弱めで使用し、慣れてくるとともに水圧を強くしていくようにしてください。
注射器のようなシリンジというものもありますが、水が出る部分が真っ直ぐになっているため調節が難しいです。水の勢いも強く、口内に傷をつけてしまう恐れがあるので注意が必要となります。
また、シャワーなどの水圧を使って取り除く方法があります。しかし、水圧が強すぎると喉を傷める、窒息する可能性もあるため、できるだけセルフケアは避けて歯科医院などに相談するようにしましょう。
それでは、予防法を2つご紹介していきましょう。
1つ目はうがいを定期的におこなうことです。うがいによって、ほこりや食べカスを洗い流すことができます。また、鼻うがいも通常のうがいだけでは取れない部分を掃除することができるため、臭い玉をある程度除去できる可能性があります。
歯磨きも予防の手助けをしてくれます。口内を清潔にすることは臭い玉ができにくくなるだけではなく、口内トラブルを予防するうえでも大切です。
病院で取り除く方法も
洗浄ビンやシャワーを利用して取り除く方法もありますが、自身でのケアはあくまでも自己責任となります。不安があるという場合は、耳鼻咽喉科で取り除いてもらいましょう。耳鼻咽喉科では洗浄後、特殊な器具を使い吸引してくれます。
人によっては臭い玉を取っても、またできてしまうこともあります。悩みが深刻な場合は扁桃腺を切除する治療が可能となるケースもあるため、気になる人は一度医院やクリニックで相談してみましょう。
臭い玉があまりに多い人は自分で無理に取ろうとはせずに、歯科医院で相談をしましょう。また、虫歯や歯周病をはじめ、扁桃炎などがある人は治療をしておくことも大切です。歯磨きやうがいなどのオーラルケアの見直しをおこない、できるだけ口内を清潔に保ちましょう。