お口ケア
2018.11.13

舌苔ってなに?口臭の原因になる理由とケア方法



Q1. 舌の表面に白い膜のようなものが!これって……?


A1. それは「舌苔(ぜったい)」というものです。


苔は健康な人にもうっすらと形成されるもので、全くない状態が必ずしも良いというわけではありません。しかし、見るからに目立つような舌苔がある場合は衛生状態が不良と考えて間違いありません。
舌苔は歯垢と似た成分、例えば細菌や食べかす、白血球など多くのタンパク質によって形成されます。つまり、舌苔は下の表面に付着した「汚れ」であり、口臭の原因になることもあります。

Q2. なぜ舌苔は口臭の原因になるんですか?


A2. 舌苔にはさまざまなものが含まれており、そのなかに口臭の原因もあります。


舌苔には最近の餌となるタンパク質や糖質などが含まれるため、それを材料にいろいろな副産物が生み出されます。それが舌苔のなかで悪臭を放つ原因となることがあるのです。




Q3. 舌苔のケアはどのようにすればいいですか?


A3. 舌専用のブラシでのブラッシングがオススメです。


歯磨きのついでに歯ブラシで舌をゴシゴシと磨くのはオススメしません。あくまで、歯ブラシは硬い歯を磨くためのブラシ。歯よりもずっと軟らかい組織の舌を歯ブラシで磨くと、舌を傷つけて新たなトラブルが生じることになります。
舌を磨くためにつくられた舌ブラシを用いるのが、一番効率的な方法だといえます。
また、舌はとても軟らかい組織なので、何度もブラッシングをすると、舌に傷がつき、そこから最近が繁殖してかえって口臭がきつくなることが。1日1回程度を目安として行うとよいでしょう。

舌苔への効果的な対策はわかりましたか?それでは、さらに詳しくみていきましょう。

舌苔とは?


健康な人にも形成される


舌苔とは、舌の表面に形成された白い膜のようなものです。健康な人にもうっすらと形成されていますので、まったくない状態が必ずしも良いというわけではありません。
しかし、見るからに目立つような舌苔がある場合は、衛生状態が不良と考えて間違いありません。

どんなもので構成されているの?


舌苔は、歯垢と似たような成分で構成されています。細菌や食べかす、白血球など、多くのタンパク質によって形成されています。
つまり、舌苔は舌の表面に付着した「汚れ」です。舌苔は口臭の原因になることもあるのです。

舌苔が口臭や病気の原因になる理由


最近、自分の口臭が気になるようになったという方は、鏡で舌を観察してみてください。白い汚れが沢山付着していたら、それが口臭の原因かもしれません。

なぜ口臭の原因に?


お伝えした通り、舌苔にはいろいろなものが含まれています。特に悪臭を放つ原因となるのは、口腔細菌による臭い物質の放出。
舌苔には細菌のエサとなるタンパク質や糖質なども含まれているため、それを材料にいろいろな副産物が産生されます。舌苔はそうして口臭の原因となる可能性があるということです。
さらに舌苔は、いろいろな病気の原因になることもあります。

舌苔が病気の原因になる理由


舌苔には、さまざまな細菌が含まれています。
虫歯菌や歯周病菌、真菌などが代表的ですが、風邪などの原因になる病原体も舌の上で繁殖することがあります。
そのため、舌苔をケアせず放置していると、虫歯や歯周病のリスクが上昇するだけでなく、真菌による口腔カンジダ症などの発症につながることもあるので要注意です。

高齢の人は誤嚥性肺炎に注意


高齢の方は、ものを飲み込む動作(嚥下)が上手く行えなくなることが多く、食べ物や唾液を器官に誤嚥(ごえん)してしまうケースがあります。
その際、舌苔などで細菌が繁殖していると、唾液や食べ物と一緒に病原体まで肺に入り、肺炎を引き起こすことがあるのです。これを専門的には誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と呼ばれています。

舌苔のケア方法


さて、口臭やいろいろな病気の原因ともなる舌苔ですが、どのようにケアが最適なのでしょうか。

【詳しい舌ブラシの使い方はこちらから】舌ブラシの正しい使い方は?


歯ブラシで磨いてはいけない


舌苔のケアと聞くと、まず思い浮かぶのが歯ブラシによるブラッシングではないでしょうか。
歯磨きをした際に、舌も磨いてしまえば一石二鳥です。実際、歯ブラシを使って毎回、舌をブラッシングしている人も多々いらっしゃることかと思います。
確かに、歯ブラシで舌を磨けば、舌苔を取り除くことはできます。
しかし、お口の健康を考えるとあまりおすすめできる方法ではありません。

歯はとても硬い組織です。歯を磨くために作られた歯ブラシは、ブラシもそれなりの硬さとなっています。一方、舌はとても軟らかい組織で、表面には味蕾(みらい)などの大切な器官が存在しています。
それを歯ブラシでゴシゴシと磨いてしまうと、舌を傷つけるなどのトラブルが生じるので控えるようにしましょう。

舌ブラシを使ってブラッシングする


舌のケア方法は、舌ブラシによるブラッシングがオススメです。舌ブラシは、舌を磨くために作られた清掃器具ですので、舌苔も効率的に落とすことができます。
使用方法もシンプルで、舌ブラシを舌の奥に乗せて手前に引き寄せるだけです。歯ブラシのように、ゴシゴシとブラシを往復させてはいけません。
「奥に置いて、手前に引き寄せる」という操作を数回繰り返すだけで、舌のケアは完了します。

舌の磨き過ぎに注意する


舌ブラシを活用することで、舌のケアを簡単に行うことができます。口臭の原因となる舌苔もきれいに落とすことができるでしょう。
しかし、磨き過ぎには注意しなければいけません。

何度もお伝えしていますが、舌はとても軟らかい組織です。舌には味を感じとるための味蕾も存在していますので、1日に何度も舌のブラッシングをしてしまうと、舌に傷ができてしまいます。そこから感染が生じたり、細菌が繁殖することで、かえって口臭がきつくなることがあります。
舌ブラシによるブラッシングは、1日1回程度を目安としましょう。


舌苔にはたくさんの細菌が含まれており、放置してしまうと口臭の原因となることがあります。
あまり神経質になり過ぎるのは良くありませんが、口臭などが気になるようでしたら、舌ブラシによるケアを行いましょう。
口臭が気にならない人も舌苔がたまならいよう、舌ブラシによる1日1回のブラッシングで健康的な口内環境を保ちましょう。
OralFirst
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