その選び方で大丈夫? 歯ブラシ選びの4つのポイント
日々のオーラルケアに欠かせない、歯ブラシ。価格はもちろんのこと、毛の硬さやブラシの形、ヘッドの大きさなど、実にさまざまな種類があります。
どれを選べばいいかわからなくなる人も多いのではないでしょうか?なかには、いつもなんとなく選んでしまっている人もいるかもしれませんね。
しかし、自分の口内環境に合った歯ブラシ選びが出来ていないと、虫歯や歯周病の原因となる「磨き残し」をつくってしまうことにもなりかねないのです。
そこで今回は、正しい歯磨きの第一歩として、自分に適した歯ブラシの選び方についてお話をしていきます。
歯ブラシの選び方を間違うと……?
そもそも歯磨きは、歯に付いた歯垢などの汚れを除去し、歯のトラブルを防ぐためのもの。毎日欠かさず、ブラッシングしている人がほとんどだと思います。
しかし、なかには自分に合っていない歯ブラシで歯を磨き続けている人も……。
これでは、いくら正しいブラッシングをしていても、磨き残しが生じたり、歯ぐきを傷つけたりすることになりかねません。
特に、磨き残しは虫歯や歯周病の原因となる存在です。
「毎日きちんと磨いているはずなのに、虫歯(または歯周病)になってしまった」ということにならないためにも、まずは自分に適した歯ブラシの選び方を知ることが重要なのです。
歯ブラシ選びの4つのポイント
毛の硬さを確認!
まずは、歯ブラシのパッケージを見ながら「毛の硬さ」をチェック! 歯ブラシの硬さは、一般的に「ふつう」「やわらかめ」「かため」の3種類に分けられます。
毛が硬いものほど汚れが落ちやすいですが、強いブラッシング圧で「かため」の歯ブラシを使うと、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。ブラッシング圧が弱い人以外が使う場合は、注意が必要です。
一方、「やわらかめ」の歯ブラシは、歯ぐきに優しいものの汚れが落ちにくいというデメリットがあるため、より丁寧な歯磨きが求められます。
ブラシの形状も選ぶ!
続いて注目するのは「ブラシの形状と毛先の形状」。
ブラシの形状は、ギザギザした「山切りカット」や、毛先が整った「平ら」なものがあり、毛先の形状は「ラウンドカット」や「超極細」といった種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
ブラシの形状は?
- 山切りカット……歯の隙間の歯垢除去にはいいが、磨きにくい部分がある
- 平ら……力が均一に入りやすく、どの部位も磨きやすい
毛先の形状は?
- ラウンドカット……毛先が丸くなっているもの。歯垢除去に向いている
- 極細……毛先が細くなっているもの。歯周ポケットケアに向いている
それぞれ得手不得手があり、目的も異なるため、自分の口内環境に適したものをその都度選択していきましょう。
ヘッドの大きさは合ったものを!
ヘッドの大きさは、自分の口のサイズに合ったものを選びます。目安は、前歯2本分。
大きすぎると、操作性が下がり、細かい部分まで歯ブラシが届きにくくなるため、磨き残しが生じやすくなります。隅々まで磨けるよう、コンパクトなものを選択すると良いでしょう。
持ち手は持ちやすさを!
持ち手は、デザイン性よりも、持ちやすさを重視して選びましょう。
一般的には、まっすぐな持ち手のものが、持ちやすいといわれていますが、どの歯ブラシが持ちやすいのかは好みによっても異なります。効率良く歯磨きができるデザインを選択してください。
年齢や目的によって異なる歯ブラシの選び方
歯ブラシ選びのポイントをご紹介しましたが、まだ自分に適した歯ブラシがわからないという人もいるでしょう。
そこで、先ほどの4ポイントを参考に、年齢や目的別に最適な歯ブラシの選び方を紹介していきます。自分や家族が当てはまる部分を、チェックしていってください。
- 大人……大人用の歯ブラシは種類が豊富にあるので、虫歯予防や歯周病予防といった目的や好みに合わせて選んでいきます。
- 高齢者……毛の硬さ「やわらかめ」、ヘッド「コンパクト」、持ち手「ストレート」。高齢者は歯ぐきが傷つきやすいため、やわらかめのものを選びましょう。
- 虫歯予防……毛の硬さ「ふつう」、ヘッド「コンパクト」、毛先の形状「ラウンドカット」。隅々まで歯垢を除去できる、コンパクトでラウンドカットの歯ブラシを選択します。
- 歯周病予防・改善……毛の硬さ「やわらかめ」、毛先の形状「極細」。やわらかく、毛先の細いものを選び、歯周ポケットを掃除します。
1カ月に1度の歯ブラシ交換も忘れずに!
歯ブラシは、使えば使うほど毛先が開き、摩耗してしまうだけでなく、細菌の温床にもなってしまいます。
そうなると、自分に適した歯ブラシでも歯垢除去能力が低下し、満足に歯磨きができなくなってしまうのです。そのため、定期的な買い替えを忘れないようにしましょう。
目安は、「1カ月に1度」。毎月○日に交換すると決めておくと、忘れずに交換できますよ。
自分に合っていない歯ブラシを使ったブラッシングは、本当の意味で「磨けている」ことになりません。日々のオーラルケアは、自分の口内環境に適した歯ブラシを使い、正しいブラッシングをすることが大切です。
とはいえ、歯ブラシだけの歯磨きで全ての歯垢を除去するのは難しいことも忘れてはいけません。
適宜、歯間ブラシやデンタルフロスといった、歯間ケア用品を活用し、口内環境を整えていきましょう。
<参考・参照元>
新潟県ホームページ | 健康にいがた21
歯ブラシの選び方どうしてる?硬さ・素材・大きさで自分にあったものを | 歯のアンテナ
歯ブラシの正しい選び方は?歯ブラシのタイプ別・年代別に徹底解説!|歯の教科書
歯ブラシの選び方 | 大手町駅の歯科・歯医者なら大手町野村ビルデンタルクリニック