お口と健康
2018.12.01

歯の神経を抜くのはどんなとき?


Q1. 虫歯が進行すると神経を抜かなくちゃいけないと聞きました。なぜですか?

A1. 虫歯菌が歯髄に感染した場合、大変な痛みが生じてしまいます。


私たちの歯には、一般的に“神経”と呼ばれる組織である「歯髄(しずい)」があります。この歯髄は口内のセンサーのような働きを担っており、口内の危険を察知してくれるのです。
しかし、虫歯が進行しすぎてしまうと神経が死んでしまい、センサーとしての役割を果たさなくなります。そのままの状態が続くと、神経は腐っていきさらに深刻な状態に……。歯髄が虫歯菌に感染した場合、そこからの状態から良好にしていくのは大変難しいです。そのために、神経を抜く必要が出てしまうのです。
残っている歯をこれ以上ダメにしないために、観戦した神経を抜いて、少しでもその歯を長く使えるようにするのです。

Q2. 虫歯以外にも神経を抜かなくてはいけないケースはありますか?


A2. 知覚過敏、歯にひびが入った場合は神経を抜く必要が出てきます。


知覚過敏」は冷たいものが歯にしみたり、歯磨きの際の摩擦で痛みを感じたりする症状のことです。通常はしみ止めのお薬を塗るなどの処置がされますが、あまりにも症状が改善しない場合は、神経を抜く治療を行う場合があります。
また、歯の日々が神経の部屋まで達している場合も神経を抜く必要があります。日々が歯の根っこの穂にまで達していた場合は、抜歯もしなくてはなりません。

Q3. 神経を抜くとどのような影響がありますか?


A3. 歯が弱くなる、歯の寿命が短くなるなどの影響が見られます。


歯が弱くなる、歯の寿命が短くなる、変色してしまうなどの症状が見られます。また、神経はセンサーのような役割を果たしているため、撮ってしまった場合は虫歯に気づきにくくなるということも。
虫歯で神経を抜かなくてもいいように、毎日の予防はもちろん、歯科医院での定期的な検診を受診する習慣をつけていきましょう。

ここからは歯の神経の役割や抜かなければならないケース、治療方法についてさらに詳しく見ていきましょう。

歯の神経の役割とは?


私たちの歯は、以下の4つの組織で構成されています。

  • エナメル質
  • 象牙質
  • セメント質
  • 歯髄

歯髄とは、一般的に“神経”と呼ばれる組織のことです。歯髄には神経があるため、虫歯が少しずつエナメル質や象牙質へと進むと、神経が察知します。
そのため、冷たいもので歯がしみたり、歯髄まで虫歯が到達した場合は痛みという症状が出てしまうのです。歯髄は、口内のセンサーのような働きを担っています。

歯髄には毛細血管も通っており、そこから酸素や必要な栄養が歯に送り込まれます。そうすることで、歯を感染などから守られているのです。また、虫歯が現れたときには防御壁のようなものを作り出し、虫歯が進行しないように働きかけます。

虫歯が進行しているとどうして神経を抜く必要があるのか?


歯が痛くて歯科医院に行ったときに、「神経の治療をしましょう」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。どうして歯の神経を抜く必要があるのでしょうか。

虫歯菌が歯髄に感染することを“歯髄炎”といいますが、これは夜眠れなくなるほどの痛みが生じます。
虫歯菌に感染するとやがて神経は死んでしまい、もはや痛みを感じなくなります。そのままの状態で放置すれば神経は少しずつ腐っていき、さらに深刻な状態へと進むでしょう。
歯髄が虫歯菌に感染した場合、神経が健康になることはありません。そのため、神経を抜く必要が出てしまうのです。残っている歯がこれ以上ダメにならないよう、感染した神経を抜いて、少しでもその歯を長く使えるようにします。

虫歯以外に神経を抜かなければいけないケース


神経を抜かなければいけないケースは、虫歯だけではありません。

知覚過敏症の場合


虫歯ではないのに冷たいもので歯がしみたり、歯磨きした際の摩擦で痛みを感じたりすることを「知覚過敏症」と言います。
通常はしみ止めのお薬を塗ったり、その部分を樹脂で覆ったりという処置がなされるでしょう。しかし、それでも症状が改善しない場合は、神経を抜く治療を行う場合があります。

歯にヒビが入った場合


歯にヒビが入り、それが神経の部屋まで達したら、神経を抜く必要があります。ヒビが歯の根っこの方にまで達した際には、抜歯しなければなりません。

神経を抜くとどのような影響があるのか?


歯の神経を抜くと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

歯が弱くなる


神経は歯に栄養を届ける役割を果たしますが、その神経がなくなった歯は、枯れ木のような状態になります。歯の強度が弱くなるため、ヒビが入ったり欠けやすくなったりするでしょう。

歯の寿命が短くなる


神経を抜いた歯は神経のある歯と比べて弱くなり、それに伴って歯の寿命は短くなります。

歯が変色する


神経を抜いた歯に被せ物をせずにそのまま放置すると、徐々に歯はグレーがかった色に変色していきます。

虫歯になっても気づかない


神経はセンサーのような役割を果たすため、虫歯ができると痛みを感じます。その神経がなくなると、たとえ虫歯ができていても気づきません。また、虫歯が進行しないように防御壁を作ることもなくなるため、虫歯の進行は早くなるでしょう。

神経を抜いたあとの治療方法


虫歯菌に感染した歯髄を取り除いたら、歯髄の入っていた部屋を何度か消毒する必要があります。最後に仕上げの薬を隙間なく充填します。
神経のない歯は脆いので、補強するための土台(コア)を作ることが求められます。その後、クラウンと呼ばれる被せ物を作成していくという流れです。コアやクラウンは種類が多く、それぞれにメリットとデメリットがあります。歯科医師とよく相談してから決めましょう。

虫歯で神経を抜かないためには、毎日の予防が大切


神経を抜く治療をすすと、虫歯の痛みから開放されます。しかし、その一方で歯自体は弱くなり、歯の寿命も短くなってしまいます。虫歯で神経を抜くことがないよう、毎日予防することが大切です。具体的に、以下のことを実践しましょう。

  • 毎日丁寧な歯磨きを心がける
  • できるだけ毎食後磨くようにする
  • 虫歯予防に効果的とされるフッ素入りの歯磨き剤を使用する
  • 歯間部を磨く
  • 1日1回は歯と歯の間を歯間ブラシデンタルフロスでお掃除する
  • ダラダラと食べるのをやめる

ダラダラとお菓子やジュースを飲むと、虫歯になりやすくなります。間食する場合は時間を決めて、ダラダラと食べないようにしましょう。
また、歯の寿命を伸ばすためには毎日の努力が欠かせません。虫歯を予防していきましょう。そして、もし神経の治療を行わなければならなくなった場合は途中で中断することなく、必ず最後まで通院するようにしてください。


<参考・参照元>
歯と歯周組織の構造|歯と口の健康研究室|ライオン歯科衛生研究所
OralFirst
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